夏場に冷房が原因で乾燥肌が悪化してしまう仕組み
乾燥肌の症状が特に悪化しやすいのは冬だと思われがちですが、実は夏場にも危険が潜んでいます。
その原因となるのが、冷房です。なぜ、冷房が乾燥肌を悪化させるのでしょうか?
ちょっと分かりにくいのですが、夏になると、私たちの肌は当然ですが汗をかきますよね。 汗をかく、と言う事は、それだけ水分を外に排出している、と言う事でもあります。
この汗、外を歩いている時だけでなく、部屋の中にいる時もかいています。 しかし、冷房の風はその汗をかいた端から乾かしてしまうので、気が付かないだけなのです。
たくさんの汗をかけば、自然とそれだけ水分を補給しようと考えますが、汗をかいている事に気付かなければ、水分補給のタイミングも忘れてしまいます。
さらに、肌の上では汗をかく→乾く→汗をかく→かわく、という現象が繰り返されているため、肌からはどんどん水分が失われます。これが、夏場に冷房が原因で乾燥肌が悪化してしまう仕組みです。
これを予防するにはどうすればいいかと言えば、最も手っ取り早いのはエアコンを使わない事。 ……と口で言うのは簡単なのですが、実際には無理ですよね。
自宅ではエアコンなしで過ごせても、職場や外出先ではクーラーが効いているに決まっています。 また、過剰に汗をかいてしまうのも肌には負担になるので避けたいところです。
そこで、こまめな保湿が重要になります。 ミストタイプの化粧水を吹くのもいいですし、トイレなどに行った時に、ファンデーションの上から軽くローションを塗ってあげるだけでも効果があります。
また、近くに濡れたタオルやハンカチを置く、卓上加湿器を置く、なども効果的です。 パソコンのUSBソケットから充電できる加湿器が増えているので、一つ持っておくと職場などで便利です。
職場のデスクが冷房の風が直接当たる場所に置かれている場合は、症状がひどくなる可能性がより高まるので、可能であれば席を移動させてもらうなどの処置をとります。
もちろん、こまめに水を飲んで水分補給する事も、忘れないようにしましょう。 お肌を健康的に保つためには、1日2リットルを目安に水分を取るのがいいと言われています。 夏はこれより少し意識して多めに飲むように心がけると、乾燥予防に効果があるかも知れません。