乾燥肌なのに膿をもったニキビができる?
乾燥肌の人は、冬になると顔が粉をふいたように白くなったり、かゆみを伴ったりしてニキビなんて無縁なのでは?と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
皮脂はニキビを悪化させる要因にはなりますが、根本の原因ではないからです。
ニキビの根本の原因は、角栓によって毛穴が詰まり、面皰(めんぽう)が生じることです。 角栓とは、古くなった角質と皮脂が混じり合ったものです。 角質が柔軟性を失い、収縮した毛穴に角栓が詰まってしまうことがニキビの原因です。
塞がれてしまった毛穴に皮脂が溜まることで、面皰は白ニキビ(コメド)へと悪化していきます。 白ニキビは炎症は起こしていませんが、無理に指で押したり出そうと触ったりすることで毛穴が開き、そこから皮脂が酸化して黒ニキビになってしまうことがあります。
さらにすすむと、アクネ菌の影響で炎症を伴って腫れる、赤ニキビになります。 紫外線にあたり、皮脂が酸化することによって炎症が引き起こされ赤ニキビができることもあります。
さらに悪化すると、細菌が増殖して真皮内に膿が溜まり、大きく膨れあがります。 これは膿胞(黄ニキビ)呼ばれています。
この状態はアクネ菌だけでなく、黄色ブドウ球菌も増殖していて痛みを伴うようになるので、早急な皮膚科医による治療が必要です。 自分で膿を出してしまうなどは、もってのほかです。
黄ニキビまでいかないために一番気をつけなければいけないことは、角栓を毛穴に詰まらせないようにすることです。 角栓は古くなった角質が皮脂と混じり合ったもの。 本来正常にターンオーバーが働いているときの角質は古くなれば自然と剥がれ落ちるものです。
ところが、さまざまな要因でターンオーバーがうまくいっていないと、未熟な角質が表面に出てきてしまい、それは自然に剥がれ落ちるはずもなく、クレンジングで残った化粧品の油分や自分の皮脂と混ざってしまうのです。
乾燥肌の人でもオイリー肌の人でも、ターンオーバーがうまくいっていないという点では同じ。 角栓が詰まっているのを発見すると、どうにか出したくなってしまいますが、ターンオーバーを正常に戻すことが根本的な解決法です。
乾燥肌の人は、水分が足りないと同時に、皮脂も過剰になっている人がほとんどです。 正しいスキンケアでターンオーバーの乱れを少しでも改善しましょう。