老人性乾燥肌の特徴
年を重ねることで、お肌の水分量が減少することによっておこる老人性乾燥肌があります。
もちろん水分量だけでなく皮脂も少なくなっていますし、角質の細胞の間にある脂質も減っていくことも一因となっています。
老人性乾燥肌にも種類があります。 老人性乾皮症と老人性皮膚掻痒症に分類されます。
老人性乾皮症は加齢によって皮膚の水分が減り、その名の通り皮膚が乾いてカサカサした状態になってしまうことです。 かゆみを伴うことが多く、寒い季節に起こりやすいです。
暖房によって湿度が低くなってしまうことも原因のひとつといわれています。 またお風呂でゴシゴシこすりすぎると、必要な皮脂まで取り去ってしまいこの症状が出てきてしまうこともあります。
もう一方の老人性皮膚掻痒症は皮膚全体の機能の低下によって起こります。 ヒザ下、太もも、背中などに強いかゆみを感じ、夜眠れなくなるほどです。 これも寒い季節に症状が強くなる傾向にあります。
熱いお風呂に長い時間入ることも、もちろん老人性乾燥肌にはよくありません。 下着類など肌に直接あたるものは、綿のものを選びましょう。 また、洗濯洗剤のすすぎ残しがないように気をつけることも大切です。
特に高齢の方ほど面倒でやらない方が多いかもしれませんが、保湿のためにお風呂上りにきちんとローションやクリームなどを塗ったほうがいいでしょう。 一時的な症状でなければ、老人性乾燥肌は生活習慣を見直し、少しずつ治していくことになります。
