乾燥肌の保湿ケアに向いているスクワラン
乾燥肌用ケア商品の保湿成分としてスクワラン・スクワレンという単語を見たことありませんか?
化粧品の多くの原料として表記されているはずです。
しかし、そもそもスクワランとは一体なんなのでしょう。
今回はその謎の物質スクワランについてふれていきたいと思います。
スクワレン
スクワランの話をする前に、まず知っておきたいのは名前のとてもよく似たスクワレンという成分についてです。 スクワレンとは深海鮫の肝油からとれるスクワランの原料です。アイザメという種類の深海鮫の肝油からはスクワレン90%以上という高い濃度のものがとれます。 また、オリーブやベニバナなど植物由来のスクワレンも存在します。
スクワレンはヒトの体内でも生成されており、その殆どが皮脂に含まれます。 皮膚細胞から生成されたスクワレンは、皮脂膜の成分となり、私たちヒトの肌を守っています。
スクワラン
スクワランとは、上で書いたスクワレンに科学的に水素を加えて酸化しにくい状態にしたものです。 主に化粧品などの原料として使用されます。ヒトの体内でも生成されたスクワレンのうち25%程が水素添付され、スクワランになります。 スクワランは細胞に酸素を供給し、新陳代謝を活発にする作用があります。 成長ホルモンの分泌によって生成されるため、25歳を過ぎると急激にその分泌量は減っていきます。
スクワランは浸透性、湿潜性にとても優れているので、乾燥肌の保湿ケアにとても向いています。 皮膚に浸透し、潤いを保つために必要な酸素や水分を運ぶのを手伝ってくれます。
また、スクワレンに水素を加えているというとても単純な構造なので、アレルゲンもとても低くアレルギー肌やアトピー肌の人も安心して使用できます。
乾燥肌の二次症状としてかゆみからくる皮膚の傷付きが挙げられます。 スクワランには殺菌作用もあるため、乾燥しかゆみを帯びている部分に塗っておくと、その部分の皮脂膜の代わりをし雑菌から肌を守ってくれます。
また髪の毛にも効果を発揮し、肌と同じように乾燥とパサつきから守るのと、フケやかゆみを抑える効果があります。 少量をシャンプーにまぜ洗髪することでベタツキと乾燥を抑えサラッとした綺麗な髪の毛に仕上がります。