乾燥肌によるフケについて
お肌全体のうるおいは、角質層に含まれる３つの保湿成分から形成されている天然の保湿成分によって守られています。
今回は、その３つの保湿成分のうちの一つである「角質細胞間脂質」についてご紹介したいと思います。
お肌の表面である角質層は、いくつもの層が重なり合い、約120にも及ぶ層から形成されているのですが、この角質細胞間脂質と呼ばれる保湿成分は、そのいくつもある角質層の各層をコレステロール、脂肪酸、脂質分子、水分子といった保湿成分でそれぞれ各層を満たし、お肌の表面にうるおいを与えています。 この多重構造によってお肌の潤いを保つ構造を、ラメラ構造といいます。
男性の場合でも女性の場合でも、２０歳代をピークに皮脂の分泌量は減少していき、お肌は年齢を重ねるごとに乾燥しやすい肌質へと向かっていきます。
皮脂はお肌の表面である角質層を潤しコーティングする役割があるため、この皮脂の分泌量が減ってしまうと、お肌全体の水分が蒸発してしまい、シワやたるみなどの肌老化を招く結果となってしまいます。
乾燥肌でお悩みの方で、しばしばフケや垢の量の多さに悩まされている方を見かけます。 実は、乾燥肌とフケ、または垢の量には密接な関係があるのです。 お肌に付いた垢やフケは、角質層と呼ばれるお肌の表面の古くなった細胞が剥がれかけたもののことを言います。
通常は長い期間お肌に付着することなく、すぐに剥がれ落ちてどこかにいってしまうのですが、お肌の水分が不足している乾燥肌の環境では、新しい角質細胞がうまく作り出せないため、古い角質細胞もお肌の表面に剥がれ落ちずに残ったままの状態になってしまうのです。
盛んに角質細胞が作られれば、新しい細胞に押し出されて古い細胞は自然に剥がれ落ちます。
