半身浴は乾燥肌に悪影響を及ぼす
リンパや血液の流れを良くする効果があるとして、最近はデトックスが女性の間で流行っています。
本格的にエステサロンなどでデトックスをしてもらう方法もありますが、自宅で簡単にできる方法として、半身浴があります。
半身用は手足の冷えを防いだり、自律神経を安定させる効果などもあるため、休日に1時間以上行うという女性もたくさんいます。 ところが、それが乾燥肌には良くない影響を与えるという説もあるのです。
肌の中には、肌の水分を維持する働きをするセラミドという成分があるのですが、熱いお湯に長時間体をつけていると、肌がふやけてそのセラミドが流れ出してしまうというのです。
38度〜40度くらいのぬるめのお湯に5分くらい浸かるのが、セラミドを維持する入浴方法だと言われています。 それでもセラミドは多少失われてしまうので、入浴後はセラミドが配合されている保湿クリームを塗る必要があります。
入浴後は、肌に多く水分を含んだ状態にあるので、時間をおかずに体がまだ乾いていないうちに保湿クリームを塗ると、乾燥肌を予防することができます。
肌の乾燥は、体の内側からも補う必要があるので、入浴後に水分を取るのも大切です。 半身浴は、乾燥肌でない人にとっては汗をかくことによって老廃物が排出され、血行もよくなり、皮膚の老廃物も落ちるため、メリットの方が多くなります。
しかし、乾燥肌の人が半身浴をすると、汗を掻き過ぎることによって体内の水分が必要以上に外に出てしまって、乾燥を促進することになります。 また、汗に含まれる塩分が肌の上をダラダラ流れると、それが刺激となって敏感になっている肌を傷める原因となります。
半身浴で顔にたくさん汗をかくことによって、自然と何度も顔を洗い流すことになりますが、これも必要な皮脂を洗い流してしまうので、肌の乾燥を促進してしまいます。 肌が乾燥している人は、お風呂はなるべく短めに済ませるようにした方がいいのです。
お風呂で体を洗う時も、ゴシゴシ肌をこすらずに泡だけで優しく洗うようにするといいでしょう。 乾燥が気になる冬の時期は特に、入浴方法を見なおして肌の潤いが保てるようにしていくことが大切です。 そうすることによって、乾燥から来る肌のかゆみも防ぐことができます。
