乾燥肌の対策にベビーオイルを使う|乾燥肌の化粧品と化粧水ランキング

乾燥肌の対策にベビーオイルを使う

乾燥肌の対策にベビーオイルを使うと、保湿効果が得られるという話や、クレンジングオイルのかわりに使用するとお肌に優しいという話を聞いたことはありませんか?

 

たしかに、ベビーオイルといえば、赤ちゃんに使いますし、赤ちゃんのプルプルとした肌に使っているのだから、保湿や乾燥の改善に、効果がありそうなイメージがありますよね。

 

しかし、ベビーオイルの目的は、赤ちゃんのデリケートな肌を雑菌や乾燥、摩擦から保護することです。 つまり、外部からの刺激を受けないようにするためのものだとわかりますよね。 その成分のほとんどは、ミネラルオイルです。

 

ミネラルオイルとは、鉱物油のことです。 つまり、「石油」です。 石油は、植物油や動物油に比べて、油分の強さが強く、酸化しにくい油です。 そのため、赤ちゃんの肌を保護するバリア機能のために使われています。

 

もともと人間の身体は、新陳代謝により、新しい細胞が出てきて、古い細胞が自然に剥がれ落ちるようになっています。 子供のときは、新陳代謝が活発なので、新しい細胞が次々と生み出され、下から古い細胞を押し上げるサイクルが早いので、いつもキレイな肌をしています。

 

大人になると、細胞が生まれ変わるサイクルが、ゆっくりになります。 そんなときに、保湿のために、ベビーオイルを使うとどうなるでしょうか。 肌の表面には皮脂と汗で構成される皮脂膜というものがあります。 皮脂膜は、外からの汚れや雑菌などから素肌を守ってくれるものです。

 

もし、乾燥肌でベビーオイルを使い続けたら、肌の表面に油分が十分にあるため、皮脂腺から皮脂が分泌されにくくなり、いずれ皮脂の分泌自体ができなくなってしまいます。 そうすると、洗顔後、放っておくとつっぱったり、以前より余計に乾燥したりするようになります。

 

また、1度の洗顔では、なかなかキレイに落ちません。 何度も洗ったり擦ったりして、肌を傷つけてしまうことにもつながります。

 

ベビーオイルは、保湿には向いていません。 そもそも保湿効果自体を持ち合わせていないので、使い続けると逆効果になりかねません。 乾燥肌を改善するためには、自分の肌に合ったものを使用し、正しくケアしていくことが大切です。