皮膚のかゆみを取り除く働きをする飲み薬
布団に入ってしばらくたったときや、お風呂上り、また、化学繊維素材の衣類を着ているときに、皮膚がかゆくなったことはありませんか？
これらは、乾燥肌が原因で起こるかゆみであると言われています。
正常な状態の肌では、肌表面が水分と油分で覆われて、肌を保護していますが、乾燥肌では、水分と油分が失われて、外部からの刺激をうけると敏感に反応し、かゆみが起こるのです。
かゆくなると、無意識に、かいたりしますよね。 しかし、かゆいからといって、かいてしまうと皮膚が傷ついてしまい、また更にかゆくなるのです。
かゆみを抑えるために、かゆみ止めなどの塗り薬を塗る人も多いのではないでしょうか。 塗り薬は、入浴後にゆっくり優しく塗るのがよいとされています。 強くすり込むと肌を傷つけかねませんので優しくのばすように塗りましょう。
この塗り薬には、皮膚が乾燥するのを防ぐ効果がある尿素軟膏、皮膚に不足している油分を補うワセリン、ガマンできずにかきむしってしまったり、皮膚が炎症をおこしてしまったりした場合に使うステロイド外用剤などがあります。
中でもステロイド外用剤は、使用の際に注意が必要です。 ステロイド外用剤は正しく使えば、問題ないのですが、長期間に大量に使用すると、身体に様々な変調をもたらす副作用があることが確認されています。
ステロイド外用剤の副作用には、赤ら顔や、皮膚の結合組織が萎縮するためにテカテカ光った皮膚になったり、皮膚が黒ずんでしまう色素沈着、脱毛や多毛、糖尿病、また、ホルモンバランスが崩れたりするようなこともあるようです。
他にも、身体の中から皮膚のかゆみを取り除く働きをする、飲み薬があります。 抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤といわれるものです。
これは、体内にある、かゆみの元になる物質ができるのを抑制したり、できてしまった物質に直接働きかけたりして、かゆみを抑えます。 乾燥肌であれば、皮膚がかゆくなる可能性は高いといえるでしょう。
だからこそ、薬について正しい知識を身につけ利用する必要があります。 もちろん、医師の診断を受けて処方してもらったほうがいいのですが、医師の診断を受けない場合は、薬剤師や登録販売者に、説明をしっかり受けて購入し、正しく利用しましょう。
