顔ダニは乾燥肌を引き起こす|乾燥肌の化粧品と化粧水ランキング

顔ダニは乾燥肌を引き起こす

顔ダニというのをご存知でしょうか。 皮脂や細胞を餌としており、主として毛根に住みついている「デモデクス・フォリキュロム(ニキビダニ)」と、皮脂腺に住みついている「デモデクス・ブレビス(コニキビダニ)」の2種類があります。

 

生まれたばかりの新生児には存在していませんが、親の頬ずり等で簡単に感染してしまうため、乳幼児から高齢者まで、人間であれば、ほぼ100%顔ダニを持っています。

 

また、毛穴のある部分にはどこの部分にもデモデクスは存在しています。 顔における寄生の割合が高いため、顔ダニと言われているだけです。

 

顔ダニが引き起こすトラブルはいくつもあります。 ニキビ・吹き出物ができる→過剰に繁殖してニキビの原因になります。 肌の老化がすすむ→顔ダニによって傷つけられた肌は、活性酸素を発生させ、老化がよりすすみます。

 

乾燥肌になる→余分な皮脂だけでなく肌の細胞や栄養分までも食べてしまい、栄養素が奪われてしまうので乾燥肌になります。 抜け毛が増える→毛根部の栄養を吸い取ってより多くの毛が抜けます。

 

こうやって見ると、「悪」のような存在に感じるかもしれませんが、悪いことだけでは決してありません。 顔ダニは皮膚に存在する脂の量を、食べることによって調節してくれているのです。 ですので、完全に除去する必要はありません。

 

昔「顔ダニ」という言葉が流行った時期があり、対策用の石鹸が売れました。 しかし普通の洗顔石鹸で毎日清潔にしていれば問題はありません。

 

ただ、皮脂分泌が多い人や、メイクが濃くクレンジングをおろそかにしている人は、注意が必要です。 顔ダニは夜行性で、皮脂や栄養を食べ終えると、皮膚表面に残ったメイクやクリームを体にまとわりつけて毛穴に戻っていくのです。

 

顔ダニが棲みつかない肌環境をつくるためには、朝晩のクレンジング、洗顔を念入りに丁寧に行うことが最も大切です。 そして、過度に栄養を与えないことも重要です。

 

乾燥肌の原因は加齢、偏った食事、エアコン等の環境、長風呂等さまざまですし、人によっても異なりますが、顔ダニも原因のひとつかもしれません。 とにかく「清潔にする」。 当たり前のことですがこれがスキンケアの基本と覚えておいてください。