乾燥肌は温泉の泉質に気をつけよう|乾燥肌の化粧品と化粧水ランキング

乾燥肌は温泉の泉質に気をつけよう

温泉は一般的に保湿効果があると言われています。 みなさんも温泉に入ると、身体が温まり、乾燥肌がしっとり、つるつるになった経験はあるのではないでしょうか。

 

しかしつるつるになっている理由は、保湿効果ではないかもしれません。 日本によくある弱アルカリ性(pH値7.5以上)の温泉は、角質を取るはたらきがあります。 角質を取っているので、つるつるした感じがするのです。

 

しかし、アルカリ性温泉がお肌に良いとは限りません。 乾燥肌の人はターンオーバーがうまくできておらず、角質を取ってしまうと、よけい肌が荒れる場合がありますので注意が必要です。では、乾燥肌の人はどんな温泉が良いのでしょう。一番良いのは、塩化物泉です。

 

塩化物泉とは、海水の成分に似た食塩を含んだ無色透明のお湯です。 皮膚に塩分が付着することによって、皮膜を形成し、水分の蒸発を防ぎます。

 

さらに塩パックの効果で体の芯まで温まって湯冷めしにくいという特長もあります。 塩化物泉は北海道のオホーツク温泉、石川県の和倉温泉、兵庫県の有馬温泉等、日本全国にたくさんあります。

 

また、単純温泉も問題なく入ることができます。 単純温泉とは、成分が単純という意味ではありません。 含有成分の量が一定量に達していないものを指し、体にやさしい成分の薄い温泉なので、刺激が少ないのです。

 

刺激が少ない代わりに、一般的な温泉の適応症としてあげられている「神経痛」「筋肉痛」等以外の効果は期待できませんが、乾燥が悪化することはないでしょう。 単純温泉も日本全国にあります。 静岡の修善寺温泉、愛媛の道後温泉、大分の湯布院温泉等、有名な温泉も多くあります。

 

逆に乾燥肌の人におすすめできない泉質は硫黄泉や鉄泉です。 硫黄泉は生活習慣病に効果があり、卵の腐敗臭のようなニオイが特徴的で人気がありますが、刺激が強いので湯あたりしやすく、乾燥肌の人や高齢者には向きません。

 

鉄泉は鉄を多く含み、湧出後の酸化により、温泉が黄色、赤色を示します。 貧血、月経障害、更年期障害等、女性疾患に効きますが、強酸性の鉄泉は刺激が強いため、乾燥肌の人は控えたほうが良いでしょう。このように乾燥肌の人は泉質を選んで入浴することが大切です。そしてもちろん、入浴後の保湿クリームもお忘れなく。