病院で処方される乾燥肌の治療薬|乾燥肌の化粧品と化粧水ランキング

病院で処方される乾燥肌の治療薬

慢性的に乾燥肌の人で、病院に行く人はあまりいないかもしれません。 しかし、正しいスキンケアを続けているのに乾燥肌が治らない、あるいは乾燥肌がひどくて痛い等の場合は、皮膚科を受診してみましょう。

 

皮膚科医いわく、「乾燥肌の原因は、間違ったスキンケアをしているため」が大半だそうです。 ですから治療薬としては保湿剤が処方されることが多いです。 保湿剤には「肌の表面に膜をつくり水分の蒸発を防ぐ」ものと「水と結合して、肌の水分をキープする」ものがあります。

 

病院で最も多く処方される治療薬「ヒルドイド」は、水と結合して、肌の水分をキープするタイプ。 ヘパリン類似物質で、保湿、抗炎症作用、血行促進の3つの作用があります。

 

次に多く処方される「白色ワセリン」は、肌の表面に膜をつくり水分の蒸発を防ぐタイプ。 角質層にも浸透しません。 水分の蒸発を防ぐ以外に、外的刺激から保護する役割もあります。 ワセリンは医薬品や化粧品の基材として使われることが多いです。

 

また、ケラチナミンも処方されることがあります。 ケラチナミンは主成分が尿素で、水と結合して、肌の水分をキープするタイプです。 また、角質をやわらかくする働きもあります。 尿素は濃度が高いと刺激が強くなるため、顔の乾燥肌には処方されません。

 

乾燥肌の治療薬として内服薬が処方されることはまずありませんが、ニキビを伴っているときにはビタミンB2、B6等が処方されることもあります。 アトピー性皮膚炎では亜鉛やビオチンが処方されます。 これらが不足していると言われているからです。

 

亜鉛は皮膚の新陳代謝になくてはならないものです。 また、炎症を抑えたり、老化を防いだりとても重要な働きをもっているのです。

 

亜鉛が不足すると皮膚が厚くなり、肌がくすみ、乾燥肌になるのです。 ビオチンはビタミンHと言われ、炎症を防いだり、基底細胞の下にある血管を丈夫にして血流を良くし、新しい皮膚の生成をサポートする役割があります。

 

亜鉛はダントツで牡蠣、ビオチンはピーナッツやアーモンド、大豆食品、レバーなどに多く含まれています。 乾燥肌の人に限らず、亜鉛やビオチンは身体にとって重要ですから、意識して摂取すると良いでしょう。