遺伝子の異常で乾燥肌になることもある|乾燥肌の化粧品と化粧水ランキング

遺伝子の異常で乾燥肌になることもある

フィラグリン遺伝子という遺伝子があります。 肌のバリア機能を形成するのに関係する遺伝子で、フィラグリン遺伝子異常は、アトピー性皮膚炎の発症因子であることがわかっています。 フィラグリンとは角層に存在するタンパク質で、水分保持やバリア機能に重要な働きをしています。

 

表皮の表層にある角層は、外界に対するバリア機能の9割を担っていると言われています。 ですからフィラグリン遺伝子に異常があると、バリア機能が極端に低下し「生まれつき乾燥肌」ということになり得るのです。

 

角層がバリアとして機能するためには、角質細胞の細胞質内がフィラグリンやケラチンなどにより満たされていること、角質細胞のセルエンベロープとよばれる細胞膜が丈夫であること、角層の細胞間隙が脂質(セラミド等)により十分に埋められていることが必須です。

 

そうであれば乾燥肌やアトピー性皮膚炎の人は、飲んだり塗ったりしてフィラグリンを増やせば良いのでは?と安易に考えてしまいがちですが、フィラグリンは人間の表皮でしか作られないことが分かっています。

 

研究段階で、フィラグリンを増やす物質は発見されてわかっているそうなのですが、製品化はまだのようです。 しかもフィラグリンの量は幼児期が一番多く、その後、減少していく一方なのです。

 

遺伝子は変えることができません。 フィラグリンを増やすこともできません。 しかし、たとえ生まれつき乾燥肌だとしても諦めることもありません。

 

アトピー性皮膚炎が環境や食べ物で良くなったり、時には悪くなったりするように、ライフスタイルを変えたり、しっかりと保湿をすれば乾燥肌とうまく付き合っていくことはできます。

 

ライフスタイルという意味では、乾燥肌にとって睡眠は非常に重要です。 人は睡眠不足が続くと、体力保持のために血液を皮膚に流すのを後回しにするようできているからです。 栄養が皮膚に十分に行きわたらないので、ターンオーバーが乱れます。

 

また、午後11時〜午前2時に眠っていることも大切です。 この時間帯に成長ホルモンが分泌される時間帯なのはご存知の方も多いと思いますが、成長ホルモンは傷ついた皮膚を修復する働きを持っているからです。

 

ストレス解消を口実にして、スナック菓子を食べながら電磁波を出しているパソコンを見て夜更かしすれば、乾燥肌になるのは当たり前。 乾燥肌で悩んでいる人は、今日からでもライフスタイルを見直してみましょう。